◆企業や組織の中で序列にこだわり高い地位を目指すのも悪くありませんが、ストレスno高い人生を歩むことになります。
地位にはこだわらずに、仕事を通して独自のオンリーワンを磨くのが100年時代にふさわしい生き方のように思えるのです。
◆成功への道しるべ、についてのご感想・ご意見大歓迎です。
⇒ 【ご連絡メール】
物に「ありがとう」を発振する
2025年2月 田中得夫
使っている道具に、作っている物に、扱っている商品に、「ありがとう」と言うことについて、思いつくまま事例を挙げてみました。
◆イチローの世界最多安打
イチローは試合が終わるたびに、自分でバットもグラブもスパイクも道具の汚れを丁寧に落としキレイにします。イチローがMLBで世界最多安打を記録した時、下記のような記事が現地マイアミの新聞に掲載されていたそうです。
《イチローは、なぜ世界で一番多くヒットを打てるのか?それはイチローが世界で一番バットを大切に扱っているので、バットがイチローにヒットを多く打たせてやろうとする力が働いているから》 という内容でした。
ピッチャーが投げたボールに対してバットが勝手に反応して、ボールをとらえ弾き返しているように見えることがよくありました。また当たり損ねのゴロが野手の塁間に転がりヒットになったりと、確かにバットが味方しているように思えます。
◆「ありがとう」を言いながら焼き菓子を作ったら
10年以上前になりますが、その頃話題になっていた五日市剛氏著の冊子 《ツキを呼ぶ魔法の言葉》を教材にセミナーをしたことがありました。これから参加者一同 「ツイてる、ツイてる、ありがとう」を口癖にしようということになりました。
セミナーで知り合いになった宇都宮市におられるS.E.さんは、「ありがとう」を反復していると何もかも上手くいくので。ある時から趣味で「焼き菓子」を作る時も「ありがとう」を口ずさみながら作るようにしたそうです。
そうしたらプレゼントした知人が皆、あなたの作るお菓子は何か絶対に違うと言います。そんな噂が、銀座まるかんの斎藤一人さんにまで知られることになり東京スカイツリーで、売り場を提供できるので、販売出来ませんかというお話までありました。趣味でやっているのでと、お断りしましたが、「ありがとう」は物にも確かに影響を与えていますね、とご連絡いただいたことがあります。
◆“お菓子の皆さん、ありがとうございます”(吉寿屋 神吉武司)
「お菓子のデパートよしや」の創業者、故神吉武司氏は、早朝出社されると配送センターのお菓子に向かって「お菓子の皆さん、ありがとうございます」 と大声で反復されていました。同社はお菓子の業界では断トツに利益率の高いことで知られています。お菓子の卸し業で、こんな高い利益率が上がるのは何か不正があるのではと、東京のコンサルから見学させて欲しいという依頼があったほどです。
◆「ありがとう」と声をかけ、タマゴボーロを作った
竹田和平氏(1933~2016年)は和製のウォ―レン・バフェットといわれ日本一の個人投資家として知られていましたが、タマゴボーロの竹田製菓の創業者です。
戦後に創業の頃、タマゴボーロを作る社員の一人が、「ありがとう」を反復します。そして1時間当たり数百円を給与とは別に支払われていたそうです。
「ありがとう」の波動がタマゴボーロに良い影響を与えると竹田和平氏は信じておられました。
実際、昭和40年頃市場のシェアが60%を超え、このままでは100%になってしまう。 競争相手がないと、自分たちを見失い、かえって危険と、それ以上シェアは増やさないようにされたそうです。
◆身の回りの物や道具を仕事の仲間と接するように、「ありがとう」と感謝して扱えば、モノもまた私達のために働いてくれます。
扱っている製品や商品に「ありがとう」と感謝の気持で扱えばビジネスの発展につながります。
日本では「物にも命が宿る」と云われ、その精神でモノづくりすることが[MaDE in Japan]=高品質、の要因になっているのではないでしょうか。
「量子力学」は、万物は究極のミクロを追求していくと、「波動」であることを解明しています。「ありがとう、の想念」も、「物」も「波動」です。「ありがとう」の良き波動を発振すれば、「物」に良い影響を与えるのです。
「ありがとう」のもっと大切な対象があります。それは私自身です。
自分の花を咲かせる
2024年11月 田中得夫
◆アインシュタインは20世紀最大の科学の巨人と評されますが、1年浪人しチューリッヒ工科大学したくらいで、生れつきの大天才ではなかったようです。
大学でも友人のミケーレ・ベッソ―の方が遥かに成績が良かったそうです。ただ彼はアインシュタインのような偉大な人間にはなりませんでした。
ベッソ―の死後、彼の妹がアインシュタインに聞いたそうです。兄はあなたよりずっと勉強ができたのに、あなたのように世界的な偉業を残せなかったのは何故でしょうか?
アインシュタインは、次のように答えています。
“あなたの兄さんは、あまりにもできたので、あれもこれもと目が散って蝶のように生きたからです。私はひとつだけをモグラのように愚直にやり続けたのです。”
◆アインシュタインですらそうなのですから、私達平均的な人間があれもこれもとやれば、なにもかも中途半端で終ってしまいます。
そうならないために、まずは間口を絞ってひとつのことに持てるエネルギーと能力を集中し注ぎ続けることです。 深く掘り下げていけば、穴は大きくならざるを得ません。
◆鈴木鎮一氏(1898~1998)創案によるスズキ・メソードは私達にとって大変参考になるやり方です。
長野県松本市に幼児・子供のためのヴァイオリン教室があります。 そこへの入学はガラガラポンの抽選で、当たれば誰でも入学できました。(今は、そうでないかもしれません?)
その音楽教室から次々と世界に知られるヴァイオリニストが誕生したのです。 その指導方法が「スズキ・メソード」です。
街にあるピアノとかヴァイオリン教室では、何曲弾けるようになったというようなことが話題になりがちですが、それでは趣味の域を脱皮でず、誰も耳を傾けてくれないでしょう。
「スズキメソード」は、まず基本的なヴァイオリンの正しい弾き方を教え、それができるようになると、例えばメンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲」のような曲に挑戦します。そしてその1曲だけを何ヶ月も徹底的に練習するのです。
さらに著名なヴァイオリニストの演奏もレコードで聴き、その曲を最高のレベルで演奏が出来るよう繰り返し、繰り返し練習するのです。持てる時間とエネルギーを1つの曲に集中し深堀していくのです。このようにして著名なヴァイオリニストが次々と育成されていったのです。
紙を太陽光線に長時間晒しておいても多少赤茶けるだけですが、レンズで収斂すれば瞬時に燃え上がります。
間口を絞れば絞るほど効果があるのです。
◆ビジネスでも、間口を限りなく絞って、そこに持てるすべてを集中するのです。
大阪で551(ゴーゴーイチ)と聞けば、誰もが反射的に、「551の豚まん」をイメージします。
「551蓬莱(ほうらい)」は、豚マンだけでなく、餃子・焼売・肉団子・ちまき等々の、中華食品の販売していますが、とにかく目玉は「豚まん」です。そして「豚まん」に、そこまでやるかというくらいこだわっています。
大阪近辺でしか売っていないので、東京や名古屋の知人から、来るときは、お土産に「551の豚まん」と頼まれます。駅で買っていこうとすると、たいがい長蛇の列です。ただ「豚まん」はプロレベルで手際よく包装されされて、どんどん列はすすみます。
個人の場合も、間口を限りなく絞り、そこに持てる能力、時間、エネルギーを注ぎ込むことをすれば、これに関しては誰よりも上手くやれるというものを持つっことが可能です。そして独自の「オンリーワン」を持つことができます。
「悟りとは、自分の花を咲かせること。小さい花でもいい。誰のものでもない、独自の花を咲かせることだ」 (坂村真民)
Just Do It(とにかくやってみる)
2024年10月 田中得夫
◆陸上競技のランナーだったフィル・ナイトは、自分が欲しいスポーツ・シューズのアイディアを思いつきます。持ち合わせていたのは、そのアイディアだけでしたが、スポーツ・シューズの会社を作ることを思い立ちます。そして同じやるなら、当時世界のトップブランドであったアディダスに挑戦しようとなるのです。
周囲の嘲笑をよそに創業以来 『Just Do It, Nike!』 を企業理念に掲げ世界一のスポーツ・シューズの会社に成長しました。「Just Do It」 と刻印されたTシャツなどの商品は世界中で販売され、広告の歴史上もっともすぐれたキャンペーンの一つと云われています。
◆何か事を成そうとするなら、“とにかくやってみること”、が絶対必要です。行動を先に延ばせば、準備が整うわけではなく、チャンスを逸してしまうだけです。ところが、私達は、しばしばもっと事前によく調査してからやるべきではないかと行動することを躊躇するのです。
行動すれば、次どうすればよいか教えられます。それを行動に移すのです。この繰り返しの方が圧倒的に確実にまた早く前進できます。
◆数年前結婚した私の甥は、在学中アルバイトしていた会社で、自分の好みの女性に出会います。ただ周囲の人に聞いてみると、彼女には既に、もう決まった男性がいるということです。 直接聞いたわけではありませんので、ダメもとで付き合って欲しいとプロポーズしたところ、案の定断られました。
ところが数日後、妹がいるのだけれど今彼氏がいないみたいだから、よかったら紹介してあげるというのです。ということで妹さんを紹介してもらったら、姉さんより自分の好みである上、自分より年下なので結婚相手によりふさわしいのです。
一日も早く一緒になりたいと卒業し、就職するやすぐ結婚式を挙げました。披露宴で、いきさつを聞いておられた上司の方が祝辞で、「配属されてくるや、結婚祝いを取られるというのは初めてのことです。仕事の方も、是非その精神で、取り組んで下さい」と述べておられました。行動してみると、しばしば予想外の展開が起こるものです。
◆また階段を一段昇ると視界が変るように、とにかく行動してみると、今まで見えなかったことが見えるようになったり、新たな気付きや閃きが得られます。素晴らしいアイディアとか閃きいうものは、じっと考えている時よりも、とにかく何かやってみる、行動してみるときに、出てくることが圧倒的に多いものです。
インスピレーションがわかないから、アイディアが出てこないから、前に進めない企画書が作れないとか、いわれることが多いものですが、本当のところは書き始めないからインスピレーションやアイディアが湧いてこないのです。
◆エジソンが、子供の時お母さんに尋ねました。「お母さん、ガチョウは何故卵の上に座って動かないでいるの?」「ああやって卵を温めていると、ガチョウのひよこが、卵の殻を割って中から生まれてくるのよ」
ある日エジソンが夕方になっても帰ってこず、姿が見当りません。家族が探しまわったところ、エジソンは隣の家の納屋で、わらを集めて巣をつくり、その中にガチョウやニワトリの卵をいっぱい入れてうずくまっていました。
卵をかえそうとしていたのです。みんなは大笑いしましたが、お母さんは笑ったりはしませんでした。彼の肩を抱いて、“試してみないと、何も学べないものね”、と言ってエジソンを励ましたのです。
彼は学校で、電気や機械の理論を系統的に学んだことはありませんが、その精神で、思いついたことや、疑問に思ったことは、とにかくやってみる、実験してみることを繰り返したのです。そこから素晴らしいアイディアや閃きが生まれ、千数百件の特許を取り、発明王エジソンとなったのです。
行動が先、ヤル気は後
2024年9月 田中得夫
オーヘンリーの短編集の中の一節です。
『ある画家が、偉大な傑作を描としていました。彼は自分の描こうとしている絵の素晴らしさを熱心に語り、その話を聞いた人は誰でも興奮しました。
彼の傑作は、彼の名前をダビンチやレンブラントに匹敵するものにするはずでした。
しかし持病のリュウマチが出たとか、気分がすぐれないとか、採光が悪いとかいった理由で、来る日も来る日も絵筆をとろうとしませんでした。
このような状態が、ずっと続いた末、ある日彼はベッドに横たわって死んでいたのです。その画家と一緒に、幻の傑作も葬りさられてしまったのです。』
“やる気”になるのを待って、行動しようとすることで、私たちは人生でどだけ多くの無為な時間を使ってしまっていることでしょう。
気分が乗らないからと、行動を先延ばしにする、グズグズ癖、というもての人が持っているものです。というのは、静止している物体は静止状態を続けようとする物理学でいう「慣性の法則」が働くからです。
しかし、「慣性の法則」のもう一面は、一旦動き出した物体は、今度は動き続けようとする力が働きます。そこでこの法則を上手く利用するのです。
大切な目標達成のために、一大決心をし、気分よく、ヤル気になるのを待っていたらいつまで経っても始められません。小さなことでいいから、とにかく行動することです。とにかく行動すれば達成感を感じ気分もよくなり、ヤル気も更に出てきます。 「行動が先、ヤル気は後」 です。
このことは大脳生理学的にも証明されています。
ドーパミンというホルモンが私達を“ヤル気”にさせます。このホルモンは、脳細胞の中の側坐核から分泌されるので、この側坐核を刺激してやればいいのです。
側坐核を刺激するのは簡単です。「ちょっと行動すること」です?
勉強しなければならないのですが、ヤル気になれないので困っています。どうしたらいいでしょうか?
答え:すぐ勉強を始めることです。
そうすればヤル気が出てきます。 勉強が先、ヤル気は後からついてきます。
“やる気”が出ないので、困っているのに、それでは解決にならないと反論されるかもしれません。 だからちょっと行動するのです。それなら一大決心しなくてもできまです。そうすると、少し“やる気”が出てきます。
そして「慣性の法則」を利用して、更にちょっと加速度をつけ行動するのです。これを繰り返すことで益々ヤル気が出てきます。
これはある著名な文筆家の弟子への助言ですが
ものごとは、準備ができていないから始められないのではなく、始めないから準備ができない。
それと同じで、インスピレーションが湧かないから、文章が書けないというが、実際は文章を書き始めないからインスピレーションが湧かないのだ。
個人的なことですが、この助言は私にとって、この道しるべを長く継続して配信出来ていることに大変役立っています。何かインスピレーショやアイディアが湧いたら書こうとしたら、いつまで経っても前に進みません。とにかく書き始めることで湧いてくるのです。
またあるテーマについてアイディアがあって書き始めることもあります。ところが書き始めると、新たな気付きがあって、たいがい初めに予定していた内容と別の内容になっていることも多いのです。
インスピレーション、アイディアといった類は懸命に考えたら湧いてくるよりも、行動する過程で生まれてくることの方が圧倒的に多いものです。
行動が先、ヤル気は後
2024年9月 田中得夫
オーヘンリーの短編集の中の一節です。
『ある画家が、偉大な傑作を描としていました。彼は自分の描こうとしている絵の素晴らしさを熱心に語り、その話を聞いた人は誰でも興奮しました。
彼の傑作は、彼の名前をダビンチやレンブラントに匹敵するものにするはずでした。
しかし持病のリュウマチが出たとか、気分がすぐれないとか、採光が悪いとかいった理由で、来る日も来る日も絵筆をとろうとしませんでした。
このような状態が、ずっと続いた末、ある日彼はベッドに横たわって死んでいたのです。その画家と一緒に、幻の傑作も葬りさられてしまったのです。』
“やる気”になるのを待って、行動しようとすることで、私たちは人生でどだけ多くの無為な時間を使ってしまっていることでしょう。
気分が乗らないからと、行動を先延ばしにする、グズグズ癖、というもての人が持っているものです。というのは、静止している物体は静止状態を続けようとする物理学でいう「慣性の法則」が働くからです。
しかし、「慣性の法則」のもう一面は、一旦動き出した物体は、今度は動き続けようとする力が働きます。そこでこの法則を上手く利用するのです。
大切な目標達成のために、一大決心をし、気分よく、ヤル気になるのを待っていたらいつまで経っても始められません。小さなことでいいから、とにかく行動することです。とにかく行動すれば達成感を感じ気分もよくなり、ヤル気も更に出てきます。 「行動が先、ヤル気は後」 です。
このことは大脳生理学的にも証明されています。
ドーパミンというホルモンが私達を“ヤル気”にさせます。このホルモンは、脳細胞の中の側坐核から分泌されるので、この側坐核を刺激してやればいいのです。
側坐核を刺激するのは簡単です。「ちょっと行動すること」です?
勉強しなければならないのですが、ヤル気になれないので困っています。どうしたらいいでしょうか?
答え:すぐ勉強を始めることです。
そうすればヤル気が出てきます。 勉強が先、ヤル気は後からついてきます。
“やる気”が出ないので、困っているのに、それでは解決にならないと反論されるかもしれません。 だからちょっと行動するのです。それなら一大決心しなくてもできまです。そうすると、少し“やる気”が出てきます。
そして「慣性の法則」を利用して、更にちょっと加速度をつけ行動するのです。これを繰り返すことで益々ヤル気が出てきます。
これはある著名な文筆家の弟子への助言ですが
ものごとは、準備ができていないから始められないのではなく、始めないから準備ができない。
それと同じで、インスピレーションが湧かないから、文章が書けないというが、実際は文章を書き始めないからインスピレーションが湧かないのだ。
個人的なことですが、この助言は私にとって、この道しるべを長く継続して配信出来ていることに大変役立っています。何かインスピレーショやアイディアが湧いたら書こうとしたら、いつまで経っても前に進みません。とにかく書き始めることで湧いてくるのです。
またあるテーマについてアイディアがあって書き始めることもあります。ところが書き始めると、新たな気付きがあって、たいがい初めに予定していた内容と別の内容になっていることも多いのです。
インスピレーション、アイディアといった類は懸命に考えたら湧いてくるよりも、行動する過程で生まれてくることの方が圧倒的に多いものです。
微差の追求
2024年8月 田中得夫
・日本で一番高い山は富士山です。幼稚園児でも知っています。では2番目に高い山は?と尋ねられて答えられるの大人でも少数です。答えは南アルプスの北岳です。
・世界で一番高い山はエベレストです。2番目を答えられる人は、多分登山好きな人で、もっと少数でしょう。答えはK2です。
1番目と2番目では圧倒的に知名度は差があるのです。しかし高さの差はほんの僅かです。
どんな世界でも同じことがいえます。
・競馬で1着と2着は、ほんの鼻の差か首の差で決まることもしばしばですが、賞金は何倍も違います。2着の馬も同じように懸命に走ったのですが、ほんの僅か及ばなかっただけで、結果は大きく違うのです。
・同じ業種で同じような規模のお店でも売り上げや、利益は何倍もの差が出ますが、この場合も一方が何倍も余計に働いているわけではありません。
◆私達は大きな成果を獲得するには、それに相応した努力が必要だと大差をつけようと頑張りがちです。ところがこれは概して上手くいかないのです。
大差をつけるのは大変です。それをいつも、いつもというのはもっと大変です。
1回か2回大差をつけようと頑張るより、いつも微差を付けることを心掛けるのです。
100やるべきところを、120、130やろうとするのは大変で続きません。100やるべきところを、101か102やることをいつも心掛けるのです。これなら平均的な能力の人でも心掛けさえすればできます。
微差を追求するのです。 ほんの少しだけ差をつけることならいろいろなアイディアも出てきます。
これは誰にでもできる成功する秘訣です。日常生活の中で仕事の中で微差の追及を楽しんではどうでしょうか。“神の業(ワザ)は細部に宿る”といわれます。微差だと疎かにせずに、些細なことを心を込めてやるのです。
次のような実話があります。
ある講演会での出来事です。その会場は入り口で靴を脱ぎスリッパに履き替えるようになっていました。ある女性がスリッパを取り出し履き替えようとしました。そこへ一人の紳士が入ってきて同じようにスリッパをとろうとしたので、彼女は“これをどうぞ” と、持っていたスリッパを差し出したのです。
その紳士は立派な会社の大変なお金持ちの経営者でした。そんな些細なことにまで心使いが出来る女性を、後継者になる息子のお嫁さんにほしい思ったのです。 そしてそのことが実現したのです。
彼女はスリッパを差し出しただけですが、このことは常に微差を追求する心構えがあってできることです。
銀座まるかんの斎藤一人氏は(今は個人の高額納税者が発表されませんが、何回も1番になったことがあります)薬のフランチャイズチエーンを展開されていますが、講演や本で、この微差で大差を付けるのが秘訣と紹介されています。
“お店をきれいにする”、”愛想よくする“、とかあるいは “どこから来たの?”、“遠いところありがとう”、”お客さんオシャレだね“等、とにかくお客さんに一声かけることで、考えればいくらでもでてくるといわれます。
そういった微差の追求で売り上げは、どんどん伸びるといわれます。 日本一の高額納税者の言葉ですから説得力があります。
童話「ウサギとカメ」とその続編
2024年7月 田中得夫
◆落語家の三遊亭歌之助さんは普通の落語だけでなく、鹿児島出身で地元では鹿児島弁の落語をやったり、企業へ出かけて社員研修向けの講演などもされます。 下記はその一部です。
【私は普通の高校を卒業し落語の世界に入りました。林家コブ平は故林家三平(九代目林家正蔵)の長男で落語界のサラブレッドです。私はその林家コブ平と一緒に真打になりました。
その披露の席で、マスコミは一斉にコブ平の方へ押し寄せ、私の方には見向きもしません。余りの悔しさに席を飛び出し、行先があったわけではなく来た電車に飛び乗りました。 そこで時々声をかけてもらっている
故養田実社長(ジュポン化粧品本舗)とバッタリ出合ったのです。
穏やかならぬ私の顔を見て、「どうした!」と尋ねられました。 事情を話したところ、養田社長は次のような話をされたのです。
「ウサギとカメの童話があるだろう。ウサギはどうして、のろまなカメに負けたのか?」と言われたので私は「ウサギはいつでも勝てると油断があったのです。人生は油断してはいけないという戒めの童話だと思います。」と答えました。
養田社長は【本当にそう思っているなら零点の答えだ。カメにとって相手はウサギでもライオンでも、なんでもよかったんだ。なぜならカメは全く相手を見ていないんだから。
カメにとって重要なことは、山頂に立っている旗、つまり自分の目標だ。それだけを見つめて歩き続けたんだ。一方のウサギの方はどうだ、絶えず相手のカメばかり気にして大切な目標を一度も考えることをしなかったんだよ。
君の人生の目標は、コブ平ではないだろう。カメのように自分の道を歩み続けることだよ」と教えてくださったのです。
養田社長の一言で迷いが吹っ切れて、落語家として自分の目標に黙々と歩き続けようと決心出来たのです】
◆私達は成功を、いつも自分と他人との比較において考えますが、視野が広がれば広がるほど、自分より成功している人がいることに気付きます。自分の成功は小さなものになり、心穏やかでなくなるのです。
SMIの創立者ポール・マイヤーは成功とは
「自分にとって価値ある目標を、前もって設定し、段階を追って達成していくこと」と定義しています。
この道で生きると決めたら、その目標に向かって黙々と、歩み続けることです。
「ウサギとカメ」続編
◆ところでウサギとカメの話には続き?があるのです。
悔しくてたまらないウサギは「もう一度レースをしたい」と言ったのです。カメは、快く応じました。
今度はウサギが勝ちました。レース終了後、皆で記念写真を撮ることになりました。勝ったウサギの横でカメが笑っているのです。ウサギは不思議に思い尋ねました。
「君は負けたのに何故笑っているの?」カメは答えました。「最初のレースよりもタイムが良かったからだよ」
あなたの競争相手は、あなた自身です。